Mary’s Memoryを編む

パズルボールやブランケットのデザインをしているDedriさんが編み図付きの無料パターンを公開しています。

Mary’s memory pattern by Dedri Uys.
This post is about how to read English crochet patterns.

編み方の説明は英語ですが、わかりやすい写真に加えて、今回は編み図があります(編み図はMaggie Bullockさん作)。

立体的なモチーフ編みに興味がある方には、英文を読まずに編めるのでオススメです。英語のパターンを編んでみたい方にも、編み図で確認できるのでよい練習になると思います。

英語のパターンへのアクセス

編み方はすべてDedriさんのサイトにあります(英語)。以下は、モチーフに関連するページへのリンクです。

  • 情報ページ 使用する糸の情報、色とアルファベットの対応など
  • パート1 小さな六角形モチーフの編み方(編み図あり)とモチーフを使ったブランケットの応用例
  • パート2 パート1からさらに編み進めて大きなお花をつくる(編み図あり)
  • パート3 パート2のお花から大きな六角形モチーフにする(編み図あり)
  • 六角形モチーフの応用(編み図なし)

この投稿の後半では、よく使われる用語の意味などを簡単に解説します。

この投稿に先立ち、Instagramでお付き合いいただいている編み物好きさんたちに上記サイトの情報だけでモチーフを編んでもらいました。問題なく編めたところ、苦労したところなどのフィードバックを参考にしています。
みなさん、いつもありがとう♡

英語のパターンでよく使われる略語をまとめているサイトがあります。
参考にしてください。
コカキコさんの「かぎ針編みの英語略語翻訳表

パート1を編む

Mary’s Memory モチーフ(パート1まで)

パート1の編み方はこちら。
http://www.lookatwhatimade.net/crafts/yarn/crochet/free-crochet-patterns/marys-memory-part-1/(英語)

よく使われている英単語・英文の意味(1)

Round ○

編み方の手順は段ごと書かれています。「Round ○」が「○段目」の見出し、そのあとの{}内に糸の色がアルファベットで書かれています。次の英文が編み方の説明(英語圏の人たちは、ここを読みながら編みます)。

Join your yarn by making 〜 around/in …

各段の冒頭に書かれていることが多い英文。「making以下に出てくる編み方でその段をスタートする(編みはじめる)」という意味です。引き上げ編みのときはaround(他の編み方のときはin)のあとにくる目に対して編みます。

Stitch Count

編み方のあとには「Stitch Count: 」の欄があり、その段で編む目の総数が出ています(たとえば、1段目は「長編み12、鎖2目のスペース6、鎖1目のスペース6」)。モチーフが小さいうちは、トータルの目数ですが、大きくなるにしたがって、花びら1枚あたり(Per Petal)や六角形の1辺(Per side)の目数になります。

FrontとBack

各段の最後に写真と編み図が出てきます。簡単に編める段は写真は1枚だけですが、そうでない段は、わかりにくい部分をアップで撮った写真数枚が載っています。全体の写真もFront(表側)とBack(裏側)があるので、編み方を確認するのに便利です。

編み図は、日本で使われている記号と同じです。白抜きの矢印マークのところが編みはじめになります。

立ち上がりの鎖編みを使わず、スタンディング編みで編みはじめているので、少し戸惑うかもしれません。スタンディング編みについては、このサイトの投稿を参考にしてください。

hidden stitch

7段目の写真と編み図を見てください。赤色で描かれた6段目の鎖2目のスペースの直後の長編みには、7段目では何も編んでいません。この目は、鎖2目のスペースに編み入れた長編みのせいで、目が拾いにくくなっています。これがhidden stitch(隠れてみえにくい目)です。

パート2を編む

パート2の13段目を編んでいるところ。スマホ画面は編み方が出ているページ。アップの写真、裏側からの写真、そして編み図。

パート2の編み方はこちら。
http://www.lookatwhatimade.net/crafts/yarn/crochet/free-crochet-patterns/marys-memory-part-2/(英語)

よく使われている英単語・英文の意味(2)

FP (front post) とBP (back post)は引き上げ編み

引き上げ編みが頻繁に登場します。記号は日本で使われるものと同じ、カギになった部分の先にある目から引き上げます。

編み図では、13段目の引き上げ編みの記号の一部が、裏引き上げ編みになっていますが、すべて表引き上げ編みにしてください。

In front of とBehind

10段目編み図を見てください。コーナーの長々編みは、9段目の鎖10目(黄緑色の線で描かれている)のスペースの上に描かれています。これは鎖10目のスペースの前側(in front of the ch-10 corner sp)から編むことを示しています。

11段目の写真を見てください。10段目(水色)の後ろ側に編まれた部分と前側に編まれた部分があります。写真や編み図にBehind(後ろ側から編む)とin front of(前側から編む)が示されています。

enclosing

12段目のコーナーの2つの玉編み(Tr Bobble)は、11段目と10段目のスペースの両方を束に拾います(写真2〜4参照)。その隣の玉編みは10段目のみに編んでいます。

あちこちに編む

13段目……。9段目の玉編みと11段目の引き上げ編みと12段目の玉編みに編んでいきます。混乱しないように頑張ってください。複雑なところほど、出来上がりの美しさにつながっています。

パート3を編む

パート3まで編み終えたモチーフと同じデザイナーさんのパターンでつくったパズルボール

パート3の編み方はこちら。
http://www.lookatwhatimade.net/crafts/yarn/crochet/free-crochet-patterns/marys-memory-part-3/(英語)

パート2の13段目の鎖編みに長編み(dc)や中長編み(hdc)で六角形を編んでいきます。パート1で説明したhidden stitchが登場します。ときどき目数が合っているかどうかを確認すると間違いにくいです。

19段目と20段目の編み図には、色が違う目があります。この目を編むときに、パート2の最後(16段目)で編んだ花びら(鎖1目のスペース)を一緒に編みます。こうすることで、花びらが反り返るのを防ぐことができます。

パート2が一番複雑なところです。完成したときの達成感はとても大きいと思うので、どうぞ頑張ってください。

ウブンツゥ・ブランケットの縁編みの追加する方法は、「Mary’s Memoryを大きくする(その1)」にまとめました。が、諸々の事情により「その2」がありません。ごめんね。


ブログで紹介した糸、かぎ針の選び方をまとめました
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